スフィンクスの年齢は? その2
学界側の異議にもかかわらず、ド・リュビックの観察は正しいのではないかという考えが、ジョン・ウェストの脳裏からはなれませんでした。
しかし、もしそうだとすれば、その結果はたいへんなことになります。
「これほど単純で、しかもこれほど重大な影響をおよぼす第二の問いを見つけるのは、なかなかむずかしいことでしょう」と、かつてウェストは述べました。
ウェストはこの問題をみずから究明することにしました。
気象条件による石の浸食の研究は、古典的なエジプト学よりはむしろ古生物学や地質学の専門分野に入るので、ウェストは1990年にボストン大学の地質学と古生物学の教授、ロバート・ショーク博士に問い合わせました。
博士は、ギザにあるような石灰岩の浸食の分野の権威としても定評がありました。
ショークはウェストとともにギザにおもむくことに同意し、天候がスフィンクスと付属建造物に残した跡を共同で調査します。
必要なデータはすべて記録したので、ショークはそれを研究室で吟味することができました。
